Japanese
English
今月の主題 PSA
話題
日本人の前立腺癌の疫学調査―PSAを中心として
佐田 文宏
1
,
岸 玲子
1
Fumihiro SATA
1
,
Reiko KISHI
1
1北海道大学大学院医学研究科公衆衛生学分野
キーワード:
前立腺癌
,
疫学調査
,
PSA
Keyword:
前立腺癌
,
疫学調査
,
PSA
pp.1011-1014
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100965
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
1.はじめに
前立腺癌は,欧米諸国では,肺癌とともに最も発生頻度の高い臓器癌の1つであり,人種的には黒人が最も高く,白人が次ぎ,アジア系人種は少ないという特徴がある.一方,わが国では,他のアジア諸国と同様,前立腺癌は比較的稀な癌であったが,近年,女性の乳癌とともに,増加する傾向にある.この増加傾向は,高齢社会の到来による老齢人口の増加,食習慣の欧米化,広範な環境汚染の影響などによるものと考えられている.さらに,前立腺特異抗原(prostate specific antigen;PSA)などの血清マーカーによる検診技術の向上が,この増加傾向に寄与していると思われるが,がん検診の普及の行き渡った米国では,急激な増加が続いた後,逆に減少に転じている.PSAは1980年代に臨床導入され,前立腺がん検診への適用とともに治療効果のモニタリング,癌の浸潤度,根治術後の予後予測などにおいても有用性が検討されている.

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