Japanese
English
特集 これだけは知っておきたい手術の適応とタイミング—注意したい疾患45
食道アカラシア
平島 毅
1
1千葉大学医学部第2外科
pp.783-787
発行日 1979年6月20日
Published Date 1979/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207177
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,320円 (1,200円+税10%) こちらは、783ページから787ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
■なぜ内科治療とのControversyになるか
教室では長年にわたり食道アカラシアの成因,病態生理,診断及び治療について研究をすすめてきている.過去30年に教室の外来を訪れた本症患者は366例を数え,そのうち231例に各種の外科的治療を行なつている.本症の主要症状である通過障害は初発症状としてあり,外来を訪れるときは既に数年を経過している場合も多く,本症において外科的適応が難かしく,また手術のタイミングも内科医と論争のあるところである.ちなみに教室を訪れた本症の病悩期間をみると,366例のうち病悩期間1年未満のものは83例22.7%,1年以上5年未満は126例,34.4%さらに5年以上のもの149例40.7%,不詳8例2.2%となつている.このように初診時までの病悩期間が以外に長いことは本症の診断の困難性もあるが,本質的に一旦,通過障害が起きてもその後の経過が比較的緩慢な為でもあろう.
本症の定義としては食道疾患研究会において統一的に定められた「下部食道接合部の弛緩不全による食物通過障害と食道の異常拡張がみられる機能的疾患」と考えるのがよく,本症の成因について種々の報告がみられるが,病理組織学的には食道の内在神経の変性の事実,中枢より末梢にまでの自律神経系の失調によるものと考えられている.ここで最も本質的な点は本症が機能的食道疾患であること,従つて手術などの機会を失すれば致命的な病変の進行状態となることの危惧はないことである.要は食事がなかなか胃に収まらないが,これによつて死亡するようなことがないことである.

Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

