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特集 精神科診療にまつわる“ネガティブ事象”とその対策—身体合併症・有害事象・薬の副作用・治療の意図しない影響
【非薬物療法による有害事象や意図しない影響とその対策】
精神療法・心理療法の負の効果を防ぐために
To Prevent the Negative Effects of Psychotherapy and Psychological Therapy
池田 暁史
1
Akifumi Ikeda
1
1大正大学大学院人間学研究科臨床心理学
1Taisho University
キーワード:
精神療法
,
psychotherapy
,
負の効果
,
negative effect
,
率直性
,
openness
,
スーパービジョン
,
supervision
Keyword:
精神療法
,
psychotherapy
,
負の効果
,
negative effect
,
率直性
,
openness
,
スーパービジョン
,
supervision
pp.1160-1166
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.048812810680081160
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- 参考文献 Reference
抄録
本稿では,精神療法(心理療法)の負の効果とその予防について論じる。そのためにまず筆者が専門とする精神分析を例に挙げ,精神療法の負の効果の歴史を概観する。次に,2000年代半ばに始まり,2010年代中盤以降に本格化した負の効果の現代的研究を要約し,何が問題とされているのかを明確化する。最後に,その予防策として,①インフォームドコンセントの徹底,②日常的アウトカム・モニタリング,および③オープンな対話,という3つの方策を紹介し,簡潔に解説する。精神療法では,非言語的なものも含めた患者からのネガティヴなメッセージをなるべく早期に捉え,言葉にすることで話し合いの俎上に載せることが重要である。そのために治療者にはある種の勇気が求められるが,その涵養にはスーパービジョンの積極的な利用が役に立つ。

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