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特集 『脳』の診察力に自信がつく・効率が上がる“あの一手”
コモンなアンコモン
コモンなアンコモン:それってただの水頭症?
山原 直紀
1
1岐阜大学大学院医学系研究科脳神経内科学分野
キーワード:
特発性正常圧水頭症
,
glymphatic system
,
神経変性疾患
Keyword:
特発性正常圧水頭症
,
glymphatic system
,
神経変性疾患
pp.1063-1068
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.002576990630071063
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Point
◎特発性正常圧水頭症(iNPH)は明らかな原因がないにもかかわらず脳脊髄液(CSF)動態異常を生じ,シャント術で治療可能な疾患であり,特にAlzheimer病(AD),Parkinson病(PD)/Lewy小体型認知症(DLB),脳血管疾患〔血管性認知障害(VCI),血管性パーキンソニズム(VaP)〕,進行性核上性麻痺(PSP)との鑑別診断が重要である.
◎iNPHの病態はCSFの吸収障害のみではなく,glymphatic systemの機能障害やCSFの拍動性の亢進が重要で,AD,PD/DLB,VCI,VaP,PSPとも関連がある.
◎iNPHの診療は『特発性正常圧水頭症診療ガイドライン第3版』に掲載されたアルゴリズムに従い行うが,典型的症候や鑑別診断の方法への理解が重要である.
◎特にAD,PD/DLB,VaP,PSPに類似した症候を呈しタップテストが有効な例では,これらの疾患によりシャント術の有効性が早期に消失する可能性について議論したあとに手術の是非を決定する.

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