特集 遺伝子細胞治療(再生医療)が拓く新しい皮膚科診療
細胞シートを用いた再生医療
高木 亮
1
,
清水 達也
1
1東京女子医科大学先端生命医科学研究所
キーワード:
cell sheet
,
temperature-responsive culture surface
,
keratinocyte
,
feeder layer
Keyword:
cell sheet
,
temperature-responsive culture surface
,
keratinocyte
,
feeder layer
pp.149-156
発行日 2026年8月28日
Published Date 2026/8/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202608-102-10
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ポリ-N-イソプロピルアクリルアミドが表面に固定化された温度応答性培養皿は,培養温度を室温程度まで低下させることにより,タンパク質分解酵素を用いることなく培養細胞を回収できる1)2).特に,細胞が培養皿表面を全面的に覆うコンフルエントな状態では,細胞間接着を維持したままシート状に回収することができる3)〜5)(図1).われわれはこのように回収された細胞を「細胞シート」として移植グラフトに応用する再生医療を提唱してきた. 培養細胞を用いた再生医療の先駆的な臨床応用例が,表皮角化細胞による培養表皮である.これは,患者由来表皮角化細胞を培養して培養表皮を作製し,これを重度熱傷の患部に移植するというものである6).本稿では,再生医療等製品の現状を概説し,培養表皮を起点として重層扁平上皮細胞を用いた臨床応用の広がりと,これに関連する筆者らの研究についても紹介する.

Copyright © 2026 KAGAKU-HYORONSHA Co., Ltd. All rights reserved.

