特集 皮膚と細胞外小胞
呼吸器疾患におけるエクソソームを用いた治療応用
川尻 寿季
1
,
藤田 雄
1
1東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター次世代創薬研究部
キーワード:
exosome
,
drug development
,
idiopathic pulmonary fibrosis(IPF)
,
chronic obstructive pulmonary disease(COPD)
,
lung cancer
Keyword:
exosome
,
drug development
,
idiopathic pulmonary fibrosis(IPF)
,
chronic obstructive pulmonary disease(COPD)
,
lung cancer
pp.291-296
発行日 2026年4月28日
Published Date 2026/4/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202604-094-02
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エクソソームは,脂質二重膜により囲まれたナノサイズの小胞であり,核を有さず自己複製能を持たない粒子として定義される.その直径は約50〜150 nmとされ,その内部にはタンパク質,核酸,代謝産物などの多様な生理活性分子が含有されている.ほぼすべての細胞がエクソソームを分泌すると考えられており,エクソソームは細胞間コミュニケーションにおける重要なメディエーターの役割を持っている1).人体の体液中にも多く存在しており,エクソソームが血液中を循環することで遠隔臓器へ到達することができる.エクソソームが運搬する内包物は恒常性維持に関与することもあれば,疾患の病態に関連していることもある.

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