話題
円形脱毛症の新規治療と副作用
伊藤 泰介
1
1浜松医科大学皮膚科学講座
キーワード:
alopecia areata(AA)
,
JAK inhibitors
,
baricitinib
,
ritlecitinib
,
IFN-γ
Keyword:
alopecia areata(AA)
,
JAK inhibitors
,
baricitinib
,
ritlecitinib
,
IFN-γ
pp.467-472
発行日 2025年5月28日
Published Date 2025/5/28
DOI https://doi.org/10.69337/D202505-075-13
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円形脱毛症の新規治療として2022年にJAK1/2阻害薬のバリシチニブ,2023年にJAK3/TECファミリーキナーゼ阻害薬のリトレシチニブが上梓された.いずれも頭部全体のおおむね50%以上に脱毛が認められ,過去6か月程度毛髪に自然再生が認められない患者に適用する.日本皮膚科学会円形脱毛症診療ガイドラインで推奨度1に推奨された治療法である.従来の治療と比較して有効性は高いが,有害事象の発生にも注意する必要がある.しかし円形脱毛症患者に対して使用する範囲では,適切な患者選択と定期的な検査によって,概して安全に使用が可能である.

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