特集 ソーシャルジャスティス――誰のための/何のための正義か?
「道徳のコミュニティ」による回復の可能性――ジェンダーの暴力としてのDVや性暴力被害
周藤 由美子
1
1ウィメンズカウンセリング京都
pp.448-452
発行日 2026年7月10日
Published Date 2026/7/10
DOI https://doi.org/10.69291/cp26040448
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I はじめに
私がカウンセラーになったのは,大阪の「性暴力を許さない女の会」(1989年より活動開始)という市民グループで性暴力被害者支援の活動を行った経験からだ。この会で電話相談や裁判支援なども行っていたが,それだけでは被害者の回復には不十分ではないかと感じるようになった。そんな頃にフェミニストカウンセリング(以下,FC)に出会い,1995年にウィメンズカウンセリング京都(以下,WCK)が開設されたことに伴い,スタッフとして活動を始めた。2015年からは京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター(以下,京都SARA(愛称))のコーディネーターの役割を担っている。京都SARAは京都府が設置した性犯罪・性暴力被害者のためのワンストップ支援センターで,WCKが京都府から受託されて運営している。

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