短報
感染制御におけるロボット支援胸腔鏡下手術の有用性
志賀 光二郎
1
,
小田 誠
2
1新百合ヶ丘総合病院呼吸器外科/新百合ヶ丘総合病院感染対策室
2新百合ヶ丘総合病院呼吸器外科 統括部長
pp.55-57
発行日 2021年12月15日
Published Date 2021/12/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0108.05.02_0055-0057
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2019年末,中国武漢市に出現した新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus type 2:SARS-CoV-2)は,中国本土に多数の重症呼吸器感染症を引き起こした.さらに世界中に拡散,パンデミックを引き起こし,各国に甚大な健康被害を与えている1).新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)との共生が求められる現在,感染制御の観点から手術形態のあり方も問われている.密集・密接・密閉のいわゆる3密を極力避けることは,手術室においても重要である.しかしながら,ロボット支援手術を含めた手術室人員と感染制御の関係について明確に述べた報告はきわめて少ない.当科におけるロボット支援胸腔鏡下手術(Robotic-Assisted Thoracoscopic Surgery:RATS)のフォーメーションは,感染制御上も有用と考えている.
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