特集 新型コロナウイルス感染症UP-TO-DATE 2021
1.新型コロナウイルス感染症の疫学とSARS-CoV-2 Sタンパクの分子進化に関する最新知見
岡山 香里
1
,
佐田 充
2
,
来栖 広夢
2
,
砂川 爽代香
1
,
林 由里子
3
,
藤本 友香
3
,
藤田 清貴
4
,
木村 博一
5
1群馬パース大学大学院保健科学研究科
2群馬パース大学附属研究所先端医療科学研究センター
3群馬パース大学保健科学部検査技術学科
4群馬パース大学保健科学部検査技術学科長
5群馬パース大学大学院保健科学研究科医療科学領域教授
pp.5-9
発行日 2021年4月30日
Published Date 2021/4/30
DOI https://doi.org/10.34449/J0108.05.01_0005-0009
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)が世界的流行を引き起こしてから,約一年が経過しようとしている.世界各地に拡散した新型コロナウイルス(severe acute respiratory syndrome coronavirus type 2:SARS-CoV-2)は,感染を重ねながら進化し続けている.当然のことながら,ウイルス主要抗原であり,ワクチンの標的にもなっているスパイクタンパク質(spike protein;Sタンパク質)にも経時的な分子進化がみられている.本稿においては,本感染症の疫学・分子疫学とSタンパクの分子進化の最新知見について概説する.
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.