用語解説
キャンサー・サバイバーシップ
桜井 なおみ
1
1キャンサー・ソリューションズ株式会社代表取締役社長
pp.55-55
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0096.05.02_0055-0055
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キャンサー・サバイバーシップ(cancer survivorship)は,1985年,米国人医師のF. Mullanが自身の癌体験をもとにしたエッセイ「Seasons of survival:reflections of a physician with cancer.」をNEJM(The New England Journal of Medicine)に投稿したことに始まり,癌診断後の生き方のプロセスをいう1)。Mullanは寄稿の中で,治療成績を重視した当時の医療を「生存率の向上を目指すばかりで治療が引き起こす諸問題を顧みないのは,先進技術を使って溺れる人を水から引き揚げた後,咳き込んで水を吐くその人をそのまま放置しているようなものだ」と述べ,中長期的なケアの大切さを訴えた。
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