特集 Special Article:
薬物療法を最大化するための取り組みや工夫 4.減酒を目標とする場合の薬物治療
吉本 尚
1
1筑波大学医学医療系地域総合診療医学准教授/健幸ライフスタイル開発研究センター長
キーワード:
アルコール依存症
,
ナルメフェン
,
プラセボ効果
,
ノセボ効果
,
離脱予防
Keyword:
アルコール依存症
,
ナルメフェン
,
プラセボ効果
,
ノセボ効果
,
離脱予防
pp.24-27
発行日 2023年7月20日
Published Date 2023/7/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.11.02_0024-0027
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臨床的な薬物療法の効果を最大化させるためには,プラセボ効果を最大限に,ノセボ効果を最小限にしていくことが必要である。減酒治療ではナルメフェンを軸に用いるが,飲酒を続けることが前提での治療のため,断酒治療とは異なる課題が生じ,その介入が求められる。合併する身体・精神問題の治療として,離脱症状,ウェルニッケ脳症,不眠への対応などを検討することが必要である。ナルメフェンでは効果が見られない場合には,適応外使用薬の検討や背景にある怒りに対して漢方薬等を用いるなどの対応を検討する。「KEY WORDS」アルコール依存症,ナルメフェン,プラセボ効果,ノセボ効果,離脱予防
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