特集 患者指導、医師のこの一言が患者を変える
生活習慣の指導 減酒
湯本 洋介
1
,
樋口 進
1国立病院機構久里浜医療センター 精神神経科
キーワード:
アルコール依存症
,
質問紙法
,
飲酒
,
ライフスタイル
,
病歴聴取
,
リスク
,
社会的支援
,
Nalmefene
,
節制
,
外来診療
,
患者が作成する健康データ
Keyword:
Alcoholism
,
Ambulatory Care
,
Patient Generated Health Data
,
Social Support
,
Risk
,
Temperance
,
Alcohol Drinking
,
Medical History Taking
,
Life Style
,
Nalmefene
pp.1057-1062
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2023020836
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<Headline>1 アルコールは200以上の疾患や怪我の要素となっている。飲酒量を減らすことによる死亡率の低下や、健康被害のリスク低下、身体的・精神的QOLの改善が期待できる。2 飲酒量低減の技法としてブリーフインターベンションの有効性が示されている。ブリーフインターベンションは多量飲酒者を対象に、飲酒量低減を目標とした介入技法である。3 精神科以外の外来でも簡便に行える減酒支援として、(1)スクリーニングテスト、(2)目標設定、(3)減酒手段のチョイス、(4)レコーディングの4つのステップを提案する。4 ナルメフェンはオピオイドレセプター調節作用をもち、アルコール依存症の飲酒量や大量飲酒日数を減らす効能を示す内服薬である。ナルメフェンの処方には所定の研修を修了する必要がある。
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