「人」
第9回
猪野 亜朗
1
1かすみがうらクリニック 副院長
pp.2-2
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.06.02_0002-0002
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アルコール健康障害対策基本法の基本計画には,「連携」というキーワードが数多く出てきます。アルコール健康障害はアルコール依存症,臓器障害,気分障害,自殺などの心身の障害を生じるだけでなく,DV,児童虐待,家族崩壊,失業,生活苦,飲酒運転などの多くのアルコール関連問題を生じるため,さまざまな機関が連携して関与する必要が生じるのです。特に,患者様が抱える健康障害と関連問題を同時に解決していかないと,未解決の「問題」から飲酒へとつながっていく危険があるからです。私の地元の「四日市アルコールと健康を考えるネットワーク」は,市内の専門医療機関,一般総合病院,一般精神科病院,四日市医師会,地域包括支援センター,四日市市(保健所,保護課,介護高齢課),警察署生活安全課,消防署などが参加し連携活動を行っています。そのなかで,下記の4つの次元の連携を担える人材育成が重要だとわかってきました。
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