第25回日本臨床眼科学会 GROUP DISCUSSION
神経眼科(第9回)
pp.761-766
発行日 1972年5月15日
Published Date 1972/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204802
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1.対眼窩腫瘍放射線療法に因る脳損傷例
小原 博亨(名古屋鉄道)
赤坂俊一・他(静岡鉄道)
Basalzellen Krebsの患者に眼窩内容除去を行ない,その後に放射線原体照射を行なつたが,再発転移をきたした。これに対し,3年間に総量25000Rの60Co照射を行なつた。
患者は脳症状を起こして死亡したが,剖検により脳実質に大きな壊死,出血をみたが,これは硬脳膜の小血管のみならず大血管にまで栓塞を起こし,これが脳損瘍の原因となつたと考える。
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