若手ドクターの広場
ある中年精神科医の独り言
小林 桜児
1
1神奈川県立精神医療センター医長
pp.60-61
発行日 2018年2月10日
Published Date 2018/2/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0078.06.01_0060-0061
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初めに断っておくが,私は生物学的な意味では,もはや「若手」ではない。40も半ばを過ぎ,白髪が目立つようになってきた私のところになぜこのコラムの原稿依頼が来たのか,理由は私もよくわからない。50歳を過ぎるまでは若手と呼ばれるくらい,日本社会の高齢化が進行してきているのだろうか。とりあえず「若手」という言葉は「まだまだ修行が足りない」という意味も含んでいるのだろう,と勝手に解釈して原稿をお引き受けした。歳は取ったが未だ修行が足りない医者が,歳も若く,まさに修行の真っ最中という本物の若手のドクターたちに何を伝えればよいのか。依存症の臨床について,自分の修行の足りなかったところを披露し,多少とも他山の石としてもらうしかないだろう。
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