地域の医療連携に関する取り組みと課題 3．鳥取県における医療連携の取り組みと課題

鳥取県では2016年３月に「アルコール健康障害対策推進計画」（以下，鳥取県推進計画と略す）を策定し，５月に渡辺病院がアルコール健康障害支援拠点機関として指定された。支援拠点機関は相談センターを兼ね，「相談支援コーディネーター」を配置するための予算がついた。今後は支援拠点機関が鳥取県内のアルコール健康障害（依存症）の普及啓発からアルコール医療の推進と連携強化，相談支援の充実などに総合的に取り組んでいくことが期待されている。鳥取県内のアルコール医療連携がこれまでどのように取り組まれていたかを整理し，今後のかかりつけ医・かかりつけ薬局らと協力した，アルコール健康障害の啓発・介入・専門医療機関への紹介などの道筋と課題について考察を加えた。「KEY WORDS」アルコール健康障害（依存症），かかりつけ医などとの地域連携，節酒指導，アルコール健康障害支援拠点機関