目で見る胎児・新生児の病態 Visualized Fetal & Neonatal Disease
動脈管閉鎖のメカニズムと動脈管開存症の治療
茨 聡
1
1鹿児島市立病院総合周産期母子医療センター新生児内科部長
pp.5-6
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.11.02_0005-0006
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胎児期に,動脈管は肺動脈の血流を大動脈へと流し,右心不全を予防する重要なバイパスの役割を果たしている。出生後に肺呼吸が始まると,自然に収縮し,最終的には器質的に閉鎖する。しかしながら,早産児では,その収縮がうまくいかず,胎児期とは逆に,大動脈から肺動脈への血流のバイパスになり,肺うっ血をきたしたり,心不全の原因となる。そこで,動脈管閉鎖のメカニズムと動脈管開存症(PDA)の治療について解説していただいた。
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