私のモチベーション My Motivation
未来につなげた生命と生涯共に挑戦し続ける
安河内 聰
1
1長野県立こども病院循環器センター長
pp.39-42
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.11.01_0039-0042
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高校1年生の時に交通事故に遭い,3ヵ月間の入院を余儀なくされました。時間を持て余す入院生活中に将来をあれこれ考えていたところ,医者になるのもよいかもしれないという結論に至り,医学部に進学しました。なかなか専門を決めることができず,大学卒業後はローテート研修を実施している横須賀米海軍医療センター(現 横須賀米海軍病院)のインターン(1年間)になりました。米国基地内にあるインターンズクオーターズと呼ばれるインターン専用の宿舎に住み込み,24時間対応で研修に励みました。インターン中は公私とも英語を使わなければならず,言葉の面では随分苦労しました。しかし,米国式の教育方針やシステムが私の性格にあっており,充実したインターン生活を送ることができました。①沈黙は無意味,②結論を先に述べる,③プランA,B,Cを考える,④患者について要領よく簡潔にきちんと要約するという厳しい指導方針のもと,内科,外科,小児科,産科(各2ヵ月)をローテートで,残りの期間は希望診療科として麻酔科(2ヵ月)と泌尿器科(1ヵ月)を選択しながら研修生活を過ごしました。研修生活で「未来ある子どもを助けたい」という漠然とした思いから,小児科医の道に進むことを決め,母校である信州大学医学部小児科医学教室に入局することにしました。
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