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低酸素虚血による脳障害発生率の減少を目指す
古川 誠志
1
1宮崎大学医学部産婦人科准教授
pp.15-18
発行日 2019年1月7日
Published Date 2019/1/7
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.10.03_0015-0018
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宮崎大学医学部附属病院の周産母子センターは1996年4月に開設され,2008年に総合周産期母子医療センターの指定を受けた。同センターは,新生児を管理する9床の新生児集中治療室(NICU),12床の新生児治療回復室(GCU),2つの分娩室とハイリスク妊婦および胎児を24時間監視するための母体・胎児集中治療室(MFICU)を備えている。産婦人科医,小児科医,看護師らで構成されたチームが小児外科,小児循環器科,眼科などの他診療科と連携しながら,「世界を視野に地域からはじめよう」というスローガンを実践すべく母体および胎児期から新生児期にかけて一貫した診療を行っている。ここでは,宮崎県の周産期医療体制や同センターの現状に触れつつ,留学時代より胎児心拍数の研究に深く関わり,「胎児の脳障害発症率の減少」を目指してきた宮崎大学医学部産婦人科准教授の古川誠志先生に,胎児の脳神経系システムの生理と病理に関する最近の知見,今後の展望について語っていただいた。
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