私のモチベーション My Motivation
メカニズムを解明する基礎研究と理詰めの臨床の二足のわらじを履き続けていきたい
中西 敏雄
1
1東京女子医科大学循環器小児科教授
pp.37-40
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0055.07.01_0037-0040
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大学6年生(広島大学医学部)の1年間,夏休みや放課後を利用して同級生と一緒に小児外科学教室で勉強を教えてもらっており,医師になったら小児外科か小児科のいずれかを専攻しようと考えていました。また,小児外科の隣にあった放射線科でも勉強を教えてもらう機会があり,レントゲンなどを使って診断することにも興味をもっていました。特に,物事を整理して理詰めで正しい診断を導いていく循環器領域は私の性格にも合っていたので,「子どもの心臓の病気をレントゲンなどでしっかり診断していけば,より良い治療を行えるのではないか」と思うようになり,小児科,そのなかでも循環器領域を専攻したいと考えるようになっていきました。大学を卒業する頃,日本で最初に循環器小児科を設立し,この領域で最も進んでいた東京女子医科大学循環器小児科に見学に行きました。そこでは,日本の小児循環器の父と崇められる高尾篤良教授が自ら快く施設を案内してくださり,「小児科一般の研修が終わったら,ここに来なさい」と言ってくださいました。その言葉どおり,私は広島大学医学部小児科学教室で1974年から2年間の小児科研修を受けたあと,東京女子医科大学循環器小児科に意気揚々と出向きました。
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