“目からウロコ”の糖尿病運動療法・1【新連載】
靴の選び方と履き方
小池 日登美
1
1高村内科クリニック
pp.82-83
発行日 2014年1月15日
Published Date 2014/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1415101660
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運動療法は,食事療法と並んで糖尿病治療の大きな柱といわれています.運動のなかで,多くの方々が実行可能な運動種目のひとつが“歩く”ことです.適切な歩行は血糖値を改善し,健康を維持する意味でも有効な手段です.しかし,“歩く”ことが糖尿病足病変の誘因となっていることはあまり知られていないようです.新城らによると,下肢創傷を発生させる直接の原因として最も多いのが,合わない靴などによる靴ずれでした(図1).また,外反母趾,胼胝や鶏眼,擦過傷は,長時間の連続歩行をした際に慢性的,機械的刺激が加わり,形成されることが多く,歩くことで下肢裂傷を発生させてしまっては,運動療法として適切とはいえません.
そこで今回は,歩くために必要な靴の選び方と履き方と,靴選びに最も重要な足のサイズを知ること,そして次回,靴だけではなく元気に歩ける足にするためのエクササイズを紹介します.
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