ドライアイリサーチアワード受賞論文解説
加齢に伴う涙液分泌の変化:ヒトとマウスの相違およびアディポネクチンの関連性
四釜 洋介
1
1国立長寿医療研究センター口腔疾患研究部 副部長
キーワード:
加齢
,
老化関連T細胞
,
peroxisome proliferator-activated receptor gamma(PPARγ)
,
アディポネクチン
Keyword:
加齢
,
老化関連T細胞
,
peroxisome proliferator-activated receptor gamma(PPARγ)
,
アディポネクチン
pp.20-21
発行日 2021年11月10日
Published Date 2021/11/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.16.02_0020-0021
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ドライアイは多因子による疾患であり,その原因の一つに加齢性涙液分泌の低下がある。一方で,マウスにおいては加齢変化として涙腺におけるリンパ球浸潤を伴う組織破壊が起こるが,涙液分泌量はむしろ増加することが知られている。しかし,その詳細なメカニズムは明らかになっていなかった。本論文において,我々は老齢マウスや高脂肪食負荷マウスを用い,この涙液分泌量増加は加齢に伴う体重増加や糖代謝・脂質代謝異常などに依存しないことを明らかにした。「KEY WORDS」加齢,老化関連T細胞,peroxisome proliferator-activated receptor gamma(PPARγ),アディポネクチン
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