連載 涙が出る料理
第3回 老舗喫茶店「ラドリオ」
島﨑 潤
1
1東京歯科大学市川総合病院眼科教授
pp.51-51
発行日 2017年10月10日
Published Date 2017/10/10
DOI https://doi.org/10.34449/J0042.12.02_0051-0051
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日本一の古書店街,神田神保町の表通りから一本入った路地に「喫茶ラドリオ」はある。前方の路地は人がようやくすれ違うことができるくらいの幅で,都心ではなかなか見ることができないレトロな雰囲気を醸し出している。店名は,スペイン語の「ラドリージョ(=レンガ)」からきており,その名の通りレンガ作りの外壁で覆われている。店内も外観に輪をかけてレトロな雰囲気に包まれていて,入って左側にはカウンターと,その中には洋酒が並び,バラバラな向きに置かれた背の低いテーブルも四角い椅子も全体が小ぶりである。夜はお酒も出すが,昼は喫茶としての利用客が多く,スパゲッティナポリタンやカレーライスといったランチも食することができる。客層は,常連と思しきお年寄りから学生,古書店で買ったばかりの本を読みふける客まで幅広く,最近はデートとおぼしき利用客も多い。
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