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医療の分野においても,COVID-19の影響で学会や研究会,講演会の多くが延期か中止,あるいはWeb開催となっている。大変な状況下にある。学会の会議もWebで行われつつあり,会議への出席者は増えコストベネフィットにはなったが,終了すると何となく寂しいような気持ちにもなる。やはり,顔と顔をつき合わせて話がしたくなるのが人情かもしれない。講演会や学会がなくなったので,若い先生の面倒をみる機会が多くなっている。若い先生の相手をしてみると,性格の異なる集団が一緒に仕事をしていることがよくわかるようになった。ジャパネットたかたの髙田 明会長の言葉で,「伝えると,伝わるは違う」というフレーズがある。中間管理職という立場があるが,上司から「○○先生に□□をやるように言っておいて」と言われると,中間管理職の先生は,「○○先生が□□と言っている」と下の先生に伝える。事が動いた場合は良いのであるが,全くことが動かないことがあると,上司の先生は中間管理職の先生に,「言ってないのか」と言うと,中間管理職の先生は「私は言いました」と返答する。「もう少しよく理解できるように言って」と言うと,「そこまで言うと,子供ですよ」との返答。まさに,「伝えると,伝わるは違う」のであるが,そのことが中間管理職の先生はよく理解できていないのである。結局,一番重要なのは伝わることなので,相手の行動を見届けなければならない。場合によっては,一緒に事を運ばなければならない。中間管理職の辛いところである。私も,かつては中間管理職の立場にいたことがあり,その大変さはよくよく理解できるが,最終的には自身に結果は返ってくるので,結局は一緒に仕事をすることになり,多々,そのような事態に遭遇した。最近,私は中間管理職に逆戻りの事態となっている。
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