Glaucoma Q&A
Low-pressure glaucomaの病態と治療について教えてください
坂田 礼
1
1東京大学医学部眼科学教室 講師
pp.44-49
発行日 2025年8月29日
Published Date 2025/8/29
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.70_0044-0049
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Low-pressure glaucoma〔低眼圧緑内障,または正常眼圧緑内障(normal-tension glaucoma:NTG)〕は,視神経乳頭に緑内障性変化(主に乳頭陥凹の拡大を伴う特徴的な所見)およびそれに対応する視野変化を認める病態であり,眼圧が正常範囲内にもかかわらず発症する,広義の原発開放隅角緑内障(POAG)です.眼圧下降治療の有用性は示されていますが,十分な眼圧下降を達成しても一定の割合で進行を認める症例が存在し,そうした病態には非眼圧依存因子の関与が示唆されています.

Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.