Green Club 座談会
低侵襲緑内障手術への期待と位置づけ
庄司 信行
1
,
庄司 拓平
2
,
新田 耕治
3
,
廣岡 一行
4
1北里大学医学部眼科学 主任教授
2埼玉医科大学医学部眼科 客員教授/小江戸眼科内科 白内障・緑内障・糖尿病クリニック 院長
3福井県済生会病院 眼科部長
4広島大学大学院医系科学研究科視覚病態学 診療教授
pp.11-19
発行日 2025年8月29日
Published Date 2025/8/29
DOI https://doi.org/10.34449/J0024.01.70_0011-0019
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近年,緑内障治療において低侵襲緑内障手術(MIGS)の選択肢が急速に拡大している.従来手術よりも患者負担を軽減できる選択肢として注目され,さまざまな術式と各種MIGSデバイスが広く普及している.とくに白内障との同時施行が可能なMIGSが増え,多くの施設で採用されて治療の幅は確実に広がっている.その一方で,どの患者さんにどのMIGSを選択するかの明確な基準は確立されておらず,適切な使い分けや安全性への配慮,中長期成績など,あらたな課題も浮上している.そこで今回は,緑内障手術の第一線で活躍する3名の先生をお招きし,新しい術式への期待と慎重な姿勢のバランスを保ちつつ,患者さんにとっていかに最適な治療選択を行うかについてお話をいただいた.

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