特集 若き産婦人科医へのメッセージ
周産期医学の立場から
岩下 光利
1
1社会福祉法人康和会久我山病院院長
pp.39-45
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.30.04_0039-0045
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妊産婦死亡率と周産期死亡率にみるように,わが国の周産期医療の水準は世界でもトップレベルにある。その背景には,周産期医療関係者の絶え間ない努力と周産期医療体制の充実がある。多かった周産期医療関連の医療訴訟も,ガイドラインと産科医療補償制度の普及とともに減少してきた。周産期医学は哺乳類のなかでも特異な進化を遂げたヒトの分娩だけでなく,母体と胎児という2つの個体間の相互作用を明らかにしていくという,産婦人科医にとって極めて興味深い研究領域でもある。一人でも多くの産婦人科医がこの領域で活躍することを期待する。
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