特集 Female genital tractの収縮を再考する
平滑筋組織のペースメーキング:管腔臓器はなぜ内容物を輸送できるのか
中山 晋介
1
1名古屋大学大学院医学系研究科生理学第一講座准教授
キーワード:
協調運動
,
蠕動運動
,
腸の法則
,
Cajal細胞
Keyword:
協調運動
,
蠕動運動
,
腸の法則
,
Cajal細胞
pp.21-28
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.34449/J0015.26.03_0021-0028
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消化管の連携運動は,神経回路の活動で説明されることが多かった。しかしCajal細胞と呼ばれる特殊な間質細胞がペースメーカとして自発性興奮を発生するだけでなく,そのネットワーク状の細胞分布により多彩な消化管の連携運動をつくりだす可能性が,最近の研究から示唆されている。消化管や女性器官などの管腔臓器における分子・細胞・組織レベルの比較研究は,時間空間的な協調運動メカニズムの理解を促進すると考えられる。「KEY WORDS」協調運動,蠕動運動,腸の法則,Cajal細胞
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