特集 咀嚼と嚥下と誤嚥性肺炎
チームで取り組むシームレスな嚥下障害診療
チーム医療の中でのディシジョンメーキング
瀬田 拓
1
Hiroshi Seta
1
1国際医療福祉大学病院リハビリテーション科
キーワード:
チーム医療
,
多職種協働
,
リーダーシップ
,
ディシジョンメーキング
Keyword:
チーム医療
,
多職種協働
,
リーダーシップ
,
ディシジョンメーキング
pp.555-557
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000137
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はじめに
もし経口摂取に関する方針決定が,誤嚥の有無だけで判断できるのであれば,嚥下内視鏡検査や嚥下造影検査を行い,検査上の誤嚥の有無を,そのまま経口摂取の可否としてしまえばすむ話である。ところが,検査で誤嚥があっても経口摂取を継続できる例もあれば,誤嚥がないのに代替栄養法を検討せざるを得ない例もあるから話はややこしくなる。併存疾患,認知機能,口腔機能,身体活動性,栄養状態などの諸問題は,誤嚥への対応力に大きな影響を与える可能性があるからだ。また小児であれば発達を考慮することも大切である。
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