連載 Medical Scope
ぶどう膜炎におけるTNF阻害薬使用に伴う感染症リスク管理
岩田 大樹
1
1北海道大学大学院医学研究院眼科学教室
pp.63-66
発行日 2019年8月20日
Published Date 2019/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.08_0063-0066
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ぶどう膜炎に対する生物学的製剤の使用が本格的に始まったのは,2007年にベーチェット病の難治性網膜ぶどう膜炎に対してインフリキシマブが保険適用となってからである。優れた有効性を有し,ベーチェット病の視力予後を大きく改善させた。2016年9月には非感染性ぶどう膜炎にアダリムマブが保険適用となり,TNF阻害薬はぶどう膜炎治療において重要な位置を占めるに至っている。使用にあたっては感染性ぶどう膜炎との鑑別を行い,適応を見極めることが非常に重要となり,使用中には重篤な感染症などの有害事象に対して十分な注意と適切な対処が必要となる。本稿ではTNF阻害薬使用に伴う感染症の管理について述べる。
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