増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅶ.ぶどう膜
免疫チェックポイント阻害薬によるぶどう膜炎
松宮 亘
1
1神戸大学医学部眼科学教室
pp.186-189
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215350
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
ここが変わった!
以前の常識
・免疫チェックポイント阻害薬(ICI)は初期の段階では主にCTLA-4阻害薬とPD-1阻害薬に限定されており,これらの薬剤は主に単独で使用されていた.
・眼の免疫関連有害事象(irAE)におけるぶどう膜炎の重症度は,炎症の主座により分類されていた.
現在の常識
・現在,CTLA-4阻害薬とPD-1阻害薬に加えてPD-L1阻害薬も広く使用されている.さらにこれらの異なるICIを組み合わせる治療法が開発されている.また,ICIと化学療法,分子標的療法,放射線療法など他の癌治療との組み合わせが一般的になっている.
・眼のirAEにおけるぶどう膜炎のGradeは,炎症の主座だけでなく炎症の重症度に基づいても評価・分類されるようになった.
・治療の中断や再開に関するエビデンスに基づいたガイドラインが,国内外で整備されている.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.