連載 一目でわかるクリニカルレシピ
婦人科悪性腫瘍の食事
中村 隆文
1
1川崎医科大学産婦人科学Ⅰ 教授
pp.78-81
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.37.02_0078-0081
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婦人科悪性腫瘍には主なものに、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんがあります。女性のがんの罹患率で現在は1位に乳がん、5位に子宮がんが入っています。子宮を摘出すると妊孕能がなくなり、卵巣を摘出するとホルモン補充療法も必要になります。しかし子宮頸がんのがん検診の受診率は40%と低いのが現状です。また子宮頸がん予防ワクチンの接種は、約1%以下しか施行されていません。子宮体がんや卵巣がんの検診は現在行われていないので個人での受診しかありません。子宮がんは頸がんと体がんがあり、頸がんではヒトパピローマウイルス感染が原因で罹患患者は20代前半から40代まで増加し、40代でピークを迎えます。治療法には手術、放射線療法、化学療法があります。最近では分子標的治療薬も併用します。また子宮体がんはエストロゲンの過剰で生じるといわれ、閉経後に多くなっています。治療として主に手術を行いますが、放射線療法や化学療法、黄体ホルモン治療を行う場合もあります。
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