特集 高齢者の肺炎:社会・医療問題の克服を目指して
特集にあたって 高齢者肺炎の社会・医療問題の克服を目指して
迎 寛
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科呼吸器内科学分野 教授
pp.7-8
発行日 2017年8月20日
Published Date 2017/8/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.08_0007-0008
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わが国では,他国にはみられないほど急速に社会の高齢化が進んでおり,2060年には65歳以上の人口割合(高齢化率)が40%に達すると推計されている。肺炎の死亡率は70歳を超えると格段に増加することが知られているが,高齢者の増加に伴いわが国における肺炎での死亡数も増加し,現在,年間で約12万人となっている。肺炎は2011年に死亡原因の第3位となったが,さらに高齢化が進むわが国においては,特に高齢者の肺炎診療がますます重要な課題となる。
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