特集 変形性関節症診療の新たな展開
変形性関節症の運動療法・装具療法
大森 豪
1
1新潟医療福祉大学健康科学部健康スポーツ学科 教授
pp.41-44
発行日 2017年6月20日
Published Date 2017/6/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.06_0041-0044
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変形性関節症(osteoarthritis;OA)は経年的に生ずる関節の変性疾患であり,50歳以降発症が増加する。OAは不可逆な変化であるが,本症の大部分を占める一次性OAではその進行は一般的に緩徐であるため,OAの治療は急速な進行例や末期の高度変形例を除いては,通常保存療法が第1選択となる。OAの保存療法は基本的に薬物療法,運動療法,装具療法,物理療法から構成され,OAの程度と症状の内容や強さ,さらに患者自身の希望を踏まえたうえで,単独もしくは複数の治療法が行われている。本稿では,OAに対する運動療法と装具療法について,筆者が専門としている膝OAを例に新しい治療法も含めて概説する。「key words」運動療法,装具療法,変形性関節症,変形性膝関節症
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