特集 胃癌:低侵襲治療と集学的治療の個別化へ向けて
胃癌に対する腹腔鏡手術とロボット支援手術
中内 雅也
1
1藤田保健衛生大学総合消化器外科 助教
pp.33-37
発行日 2017年5月20日
Published Date 2017/5/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.35.05_0033-0037
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
内視鏡手術支援ロボットda Vinci® S HD Surgical System(Intuitive Surgical社,以下,da Vinci)はわが国で2009年に薬事承認され,2012年に前立腺全摘術に対するロボット加算が保険収載されて以降,飛躍的に増加しており,2016年12月現在約250台が導入されている。文献的にはロボット支援下胃切除術(robotic gastrectomy;RG)は開腹術や腹腔鏡下胃切除術(laparoscopic gastrectomy;LG)と比較して手技的安全性を示すものが多いが,腫瘍学的妥当性を示すには症例数が十分ではなく,コスト面など解決すべき点も多く残されている1)。当科では胃癌に対して1997年よりLGを,2009年よりRGを導入し,これまでLGを1,500件以上,RGを約300件施行してきた2)。そのなかで改良と標準化をくり返しつつ確立してきた両術式の利点,欠点について述べる。「key words」ロボット支援下胃切除術,腹腔鏡手術
Medical Review Co., Ltd. All rights reserved.