特集 がん免疫療法:最近の進歩と展望
複合がん免疫療法
谷口 智憲
1
1慶應義塾大学医学部先端医科学研究所細胞情報研究部門講師
キーワード:
免疫抑制
,
シグナル伝達分子
,
抗腫瘍T細胞
,
immunogenic cell death(ICD)
Keyword:
免疫抑制
,
シグナル伝達分子
,
抗腫瘍T細胞
,
immunogenic cell death(ICD)
pp.59-63
発行日 2016年10月20日
Published Date 2016/10/20
DOI https://doi.org/10.34449/J0001.34.10_0059-0063
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抗CTLA-4抗体や抗PD-1抗体などの免疫チェックポイント阻害薬(他稿参照)や抗腫瘍T細胞を投与する養子免疫療法(他稿参照)が,標準治療抵抗性の進行固形がんに対しても,明らかな臨床効果をもち長期生存者もでることが明らかとなった。これらの単独療法(奏効率は20~30%)をベースに,さらなる奏効率の向上,および不応例を奏効例に変えることが次なる課題であり,そのためには,他のさまざまながん治療法との併用,すなわち複合免疫療法の開発が重要である。併用としては,前記以外の免疫療法および,化学療法や放射線療法などの既存のがん治療法が考えられる。「KEY WORDS」免疫抑制,シグナル伝達分子,抗腫瘍T細胞,immunogenic cell death(ICD)
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