特集 外来でみる小児のコモンな感染症
Ⅰ.皮 膚
解熱後の発疹
井上 佳也
1
1井上こどもクリニック
キーワード:
突発性発疹
,
HHV-6B
,
高年齢化
,
発症間隔
,
出生順
Keyword:
突発性発疹
,
HHV-6B
,
高年齢化
,
発症間隔
,
出生順
pp.41-45
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002009
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SUMMARY
▷“解熱後の発疹” の多くは突発性発疹(ES)と診断される.
▷ESのおもな原因はHuman herpesvirus-6Bで,既感染者は発症数週後から唾液中にウイルスを排泄し続けるため,未感染者にとっては周囲の年長児や成人のほとんどが感染源となり得る.
▷疫学的には1990年代初頭から発症の高年齢化が進んでいる.また,家庭内年長児の存在が早期発症につながることが示唆されている.
▷本稿では,ESの感染経路と自然史を解説し,発症の高年齢化を説明する因子について推察する.

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