特集 小児耳鼻咽喉科疾患のすべて ファーストタッチから専門診療へ
Ⅰ.主要徴候に対するファーストタッチ
めまい
藤本 千里
1
1東京大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野
キーワード:
平衡機能検査
,
前庭性片頭痛
,
小児良性発作性めまい
,
起立性調節障害
Keyword:
平衡機能検査
,
前庭性片頭痛
,
小児良性発作性めまい
,
起立性調節障害
pp.263-268
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001466
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SUMMARY
▷小児のめまい診療は成人と比べ,患者自身からの病歴の取得が困難であり,臨床検査の施行が困難である.
▷小児のめまい・平衡障害の疾患構成は,成人とは異なり,耳性疾患の割合が低下する.
▷近年,小児期の前庭性片頭痛関連疾患に関する新たな国際的な診断基準が制定された.
▷前庭性片頭痛のめまい症状に対するエビデンスレベルの高い治療法は存在しない.
▷起立性調節障害の治療は,疾病教育,非薬物療法(日常生活の工夫),学校との連携を行ったうえで,薬物療法を検討する.
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