特集 臓器別に斬る小児の感染症 最適な抗菌薬の選択と期間とは?
Ⅱ 各論
1 皮膚軟部組織
膿痂疹
久田 研
1,2
1久田小児科医院
2順天堂大学医学部小児科学講座
pp.28-32
発行日 2024年10月20日
Published Date 2024/10/20
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001270
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サマリー
1 感染臓器:
皮膚(表皮)
好発部位:顔面,腋窩,臀部,体幹四肢など
2 想定する微生物:
黄色ブドウ球菌,時にA群溶血レンサ球菌
3 提出すべき検査:
剝離した皮膚(湿潤)のグラム染色,細菌培養検査(薬剤感受性検査含む)
4 経験的治療:
フシジン酸ナトリウム外用薬
広範囲の場合:セファレキシン内服を併用
5 標的治療:
フシジン酸ナトリウム外用薬
広範囲の場合:MSSA:セファレキシン内服を併用
MRSA:ST合剤内服を併用
6 治療効果判定:
剝離した皮膚の痂皮化
7 Oral switch:
対象外
8 治療期間:
外用薬:5日間
経口抗菌薬(併用):7日間
9 参考となる成書やガイドライン:
文献1), 2), 3), 4)
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