特集 小児・AYA世代がん診療の現在と未来
Ⅲ.固形腫瘍の現在と未来
骨肉腫
岩田 慎太郎
1
1国立がん研究センター中央病院骨軟部腫瘍・リハビリテーション科
キーワード:
骨肉腫
,
術前・術後化学療法
,
患肢温存
,
腫瘍広範切除術
,
標準治療
Keyword:
骨肉腫
,
術前・術後化学療法
,
患肢温存
,
腫瘍広範切除術
,
標準治療
pp.977-981
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000591
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SUMMARY
▷1950年代には生存率20%以下であった骨肉腫は,多剤併用化学療法による術前・術後化学療法と,患肢温存を目的とした腫瘍広範切除術によって,今や限局性四肢発生高悪性度骨肉腫の5年生存率は80%前後に,また患肢温存率も90%を超えるようになった.
▷骨肉腫は幅広いスペクトラムをもつ腫瘍であり,その悪性度によって治療方針も異なる.正確な病理診断のもとで確立された標準治療を実施すべきである.
▷骨肉腫の新規治療開発ではマルチキナーゼ阻害薬や免疫療法の開発に期待がかかる.
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