症例報告
カテコラミン産生腫瘍に合併した二次性心筋肥大症の1例
中村 虹輝
1
,
松村 雄
1,2
,
長原 慧
1
,
中村 蓉子
1
,
渡部 誠一
1
1総合病院土浦協同病院小児科
2榊原記念病院小児循環器科
キーワード:
カテコラミン産生腫瘍
,
肥大型心筋症
,
高血圧
,
脳出血
Keyword:
カテコラミン産生腫瘍
,
肥大型心筋症
,
高血圧
,
脳出血
pp.827-830
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000000545
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要旨
症例は5歳男児.嘔吐,意識混濁を主訴に来院.高血圧,脳出血を認めCa拮抗薬での降圧治療が開始された.複数の降圧薬を併用したが血圧コントロールに難渋した.心臓超音波検査で心筋肥大を認め,原因検索を行う過程で後腹膜腫瘍を認めた.高次医療機関で腫瘍摘出術を行い,神経芽腫の診断となった.小児の心筋肥大症の診療において,治療可能な二次性の要素がないか鑑別することが肝要である.
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