特集 パッとわかる! すぐ使える! 産婦人科検査マニュアル
第1章 周産期
5 HTLV-1
小出 馨子
1
1昭和医科大学医学部産婦人科学講座
pp.26-31
発行日 2026年3月24日
Published Date 2026/3/24
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001599
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POINT!
●HTLV-1感染者(HTLV-1キャリア)のほとんどは無症候のまま一生を過ごすが,約5%がHTLV-1関連疾患を発症する.これらの疾病の有効性の高い治療法はいまだ確立されていないため,現時点では,出生直後からの母乳を介した母子感染を予防し,次世代のHTLV-1キャリアを減少させることが,HTLV-1感染やその関連疾患の最も有効な対策である.
●すべての妊婦に対してHTLV-1抗体スクリーニング検査(一次検査)を実施する.
●一次検査で「陽性」結果が出た場合,一定の割合で「偽陽性」が含まれるため,この時点でHTLV-1感染と確定することはできない.正確な診断を確定させるためには,必ず確認検査を行う.
●感染が判明した妊婦には,HTLV-Iに関する正しい情報を伝え,児の栄養方法を自らの意思で選択できるよう支援するとともに,心理的サポート・授乳指導・乳房ケアを行うことが重要である.

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