特集 子宮内膜・子宮内腔とその異常
Ⅱ.子宮内膜・子宮内腔の異常と治療
14.子宮内膜異型増殖症・子宮体がんのリスク因子と予防
河原井 麗正
1
,
三橋 暁
1
1獨協医科大学産科婦人科
キーワード:
unopposed estrogen
,
肥満
,
インスリン抵抗性
Keyword:
unopposed estrogen
,
肥満
,
インスリン抵抗性
pp.1392-1396
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000967
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要旨
子宮内膜増殖症・子宮内膜異型増殖症とtype 1の子宮体がんは,エストロゲン依存性でプロゲステロンに拮抗を受けないunopposed estrogenが発がんに関与しているとされる.疫学的には,多囊胞性卵巣症候群などの月経異常,ホルモン産生腫瘍,タモキシフェン服用,肥満,糖尿病,インスリン抵抗性のほか,遺伝的要因も子宮体がんのリスク因子としてあげられている.リスク因子を考慮し,経口避妊薬の使用や減量などに子宮体がん予防効果が認められている.
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