Japanese
English
症例
機能性ゴナドトロピン産生下垂体腫瘍が原因で生じた卵巣囊胞に対しくり返し卵巣腫瘍摘出術が行われた1例
A case of repeated ovarian cystectomy caused by a functioning Gonadotroph Pituitary Neuroendocrine tumor(PitNET)
太田 肇
1
,
三宅 菜月
1
,
太田 幸希
2
,
村岡 彩子
1
,
竹内 和人
3
,
大須賀 智子
1
1名古屋大学医学部附属病院産婦人科
2半田市立半田病院産婦人科
3名古屋大学医学部附属病院脳神経外科
キーワード:
ゴナドトロピン産生下垂体腫瘍
,
PitNET
,
卵巣腫大
,
卵巣腫瘍摘出術
Keyword:
ゴナドトロピン産生下垂体腫瘍
,
PitNET
,
卵巣腫大
,
卵巣腫瘍摘出術
pp.593-597
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000711
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要旨
機能性ゴナドトロピン産生下垂体腫瘍(functioning Pituitary Neuroendocrine tumor:functioning PitNET)は非常にまれな疾患であるが,卵巣腫大や月経異常などをきたすことがある.本症例は反復する卵巣腫大に対してくり返し卵巣腫瘍摘出術が施行されていたが,経鼻的下垂体腫瘍摘出術によって各ホルモン値は正常化し卵巣腫大が改善した.内分泌学的異常を伴う卵巣腫大に対しては,卵巣予備能低下を引き起こす卵巣腫瘍摘出術を安易に選択せず,本症を疑い精査することが重要である.
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