特集 これでマスター! 最新 産婦人科ホルモン療法
第2章 各論
C 周産期
8 HELLP症候群―Mississippiプロトコルについて―
小寺 千聡
1
,
近藤 英治
1
1熊本大学大学院生命科学研究部産科婦人科講座
pp.325-329
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000676
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薬剤選択のポイント
Mississippiプロトコルでは,コルチコステロイド投与は母体血小板数の増加および胎児の肺成熟を目的としており,胎盤移行性の高いデキサメタゾンリン酸エステルナトリウムを選択する.
一方,Mississippiプロトコルの変法では48時間を越えるコルチコステロイドの投与を想定しており,デキサメタゾンの投与後に胎盤移行性の低いプレドニゾロンに変更する.
降圧薬は,非妊娠女性における一般的な高血圧に対する第一選択薬で,妊娠女性においても全妊娠期間を通じて使用可能であるニフェジピン徐放錠やアムロジピンベシル酸塩を選択することが望ましい.
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