特集 婦人科がん化学療法の進化―最適レジメンと管理を考える―
ねらい
宮城 悦子
1
1横浜市立大学医学部産婦人科学教室
pp.217-217
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000561
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婦人科がん化学療法の急速な進化と多様化が止まらないなか,新たな検査法も加味し適切な化学療法の管理を行うことが求められています.個別化治療が進む一方で,診療現場においては,治療均てん化・レジメン構築・クリニカルパス適用も考えていかなくてはなりません.免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の使用にあたっては,バイオマーカーとしてのマイクロサテライト不安定性の評価だけではなく,PD-L1 combined positive score(PD-L1 CPS:PD-L1検査)も加わりました.さらに,ICIによる適切な免疫関連有害事象対策も求められています.PARP阻害薬の選択にあたっては,相同組換え修復欠損の状況を把握しておくことも必須です.
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