特集 婦人科外来診療レベルアップ―病状の評価分類と治療指針―
11.骨密度と骨質の評価法と治療指針
善方 裕美
1,2
,
粒来 拓
1,2
,
榊原 秀也
2
1よしかた産婦人科
2横浜市立大学附属市民総合医療センター婦人科・女性ヘルスケア外来
キーワード:
骨質
,
骨粗鬆症
,
低エストロゲン
Keyword:
骨質
,
骨粗鬆症
,
低エストロゲン
pp.1363-1371
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000485
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要旨
日本の骨粗鬆症患者は1,300万人を超えており,そのおよそ80%が女性である.高齢者の疾患と捉えられがちだが,われわれ産婦人科医が日常診療で遭遇する低エストロゲン状態の若年女性や,妊娠・授乳期の女性,更年期の女性には骨粗鬆症患者が潜在している.これを見逃さず,保健指導や治療を積極的に行うことは,将来の骨折を予防し健康寿命の増進におおいに寄与できる.本稿では,骨粗鬆症に対する多角的な治療指針をもてるよう,従来の骨密度に加え「骨質」の評価につき解説する.
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