特集 子宮頸がんの包括的戦略―ワクチン・検診・診断から最新治療まで―
III.治 療
14.妊娠合併子宮頸がんの治療コンセンサス
田畑 務
1
,
本橋 卓
1
1東京女子医科大学産婦人科
キーワード:
子宮頸がん
,
妊娠
,
治療
Keyword:
子宮頸がん
,
妊娠
,
治療
pp.1263-1268
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000449
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要旨
わが国では,残念ながらHPVワクチンは普及しておらず,また,子宮頸がん検診受診率は低いままである.さらに,子宮頸がん患者の若年化と分娩年齢の高齢化により子宮頸がん合併妊娠の患者は増加していると推察される.子宮頸がん合併妊娠の対応は,診断時の妊娠週数と臨床進行期により,対処の仕方が異なる.妊娠合併子宮頸がんは,子宮頸がんに対する母体の治療だけではなく,児は在胎週数を短くして出生せざるを得ない可能性も高く,婦人科腫瘍を専門とする医師だけではなくNICUを併設した施設で治療を行うことが望ましい.
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