特集 図表・チャートでパッと理解! ここまでわかった産婦人科の病態生理
第4章 女性医学
16.外陰腟萎縮
寺内 公一
1
1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科茨城県地域産科婦人科学講座
pp.419-423
発行日 2023年3月25日
Published Date 2023/3/25
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000000204
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エストロゲンの作用によって腟上皮細胞に含まれるグリコーゲンが乳酸桿菌によって乳酸へと代謝される結果,腟内は酸性に保たれ,常在菌以外の菌は成育しにくくなっている.閉経に伴って腟上皮細胞の増殖が停止すると腟粘膜は菲薄化し,腟乾燥感・性交痛・出血・下部尿路症状等の原因となる.また腟上皮細胞内のグリコーゲン含有量低下に伴い乳酸桿菌が減少して腟内のpHが上昇し,皮膚や直腸に由来する非常在菌が増殖して細菌性腟症の状態となる.
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